2005 年 7 月 17 日、晴れて知床はユネスコに世界自然遺産として登録された。だが、知床の人々の目標は、そこで終わりではない。100 年、200 年後を目指した、壮大な夢に向けての取り組みがすでに始まっている。
現在、知床では「しれとこ 100 平方メートル運動」の第 2 ステージである「100 平方メートル運動の森・トラスト」という活動が行なわれている。全国からの寄付によって保全された開拓跡地に、かつてあった原生の森を取り戻し、自然の生態系の再生をめざす、いわば、知床での象徴的な運動ともなっている。
森林再生といっても、ただ買ってきた苗を植えるといった単純なものではない。苗木は元々この土地にある樹木の種を取り育てている。水は水道代わりの巨大タンクで運び、除草もしなければならない。そして育てた苗木を知床の大地へと植え付けていく。
そうした活動が、吹きつける風や雪、高密度に生息するシカといったことにも対処しながら、数十年、数百年先の未来の森を目指し、日々進められている。
自然と人が本当の共存を目指すためには、新しいルール作りや、多くの知恵と努力が必要とされるのだ。
知床財団では、人と野生動物が共存できる国立公園を目指すべく、「知り・守り・伝える」をキーワードとして、時代や社会変化に合わせた、様々な取り組みを行なっている。
そうした活動の例としては、以下のようなものがある。
これらの活動は国内外からも注目を集め、外部からノウハウの提供を求められる機会が増えている。知床財団の知見を今後は人材育成にもつなげようとしているほか、知床以外の地域の自然環境保全に役立てられるよう、成果を国内外に発信することにも積極的に取り組んでいる。
また、知床の自然や環境をテーマにしたセミナーや講演、学校への出前授業や教材貸し出しなどを北海道内外で実施したりと、環境教育活動にも「伝える」活動の重要な柱として取り組んでいる。
自然環境を守り、未来へ伝えていくための取り組みは常に試行錯誤の連続でありそこに終わりはない。だが、知床では「知り・守り・伝える」ことで、地域に住む人達はもちろん、ボランティアや専門家など、数多くの人々の力を借りることで実現されている。
知床の存在を知らない人達はまだまだたくさんいる。その本当の姿を知ってもらうことから、すべての活動は始まる。
―― そして「あなたにもできること」を探して……
Firefox の開発は、Mozilla プロジェクトという、世界的なコミュニティの集まりによって行われている。そこには、「すべての人のためにインターネットをより良くする」という共通の願いがあり、ただブラウザを開発することだけを目的とはしていない。
他にも Web にまつわる様々なプロジェクトを立ち上げ、そこから生まれた新しいイノベーションを未来につなげようとしている。
今、もっとも注目すべきは Mozilla Labs の取り組みだろう。そこでは、携帯電話でも使える Firefox のコンセプトや、情報検索の使い勝手を向上するインターフェイスの開発など、Web の未来がかいま見られるものがたくさん研究されている。
しかも、Mozilla Labs で研究されていることは、Firefox と同様に、日々の開発状況も含めて、すべて誰もが見られる形で公開されている。企業の研究であれば、絶対にありえないことだ。
ネットでは技術の進化スピードが早く、今は想像もつかないような技術が、数年後には当たり前になっていることがある。Firefox が今後どれだけ、進化の可能性を秘めているかは、Mozilla Labs を通じて知ることができるだろう。
Firefox に携わることで得られることはたくさんある。技術的な知識はもちろん、世界中に同じ意志を持つ仲間ができ、自分のアイディアを実現することができる。そうした環境が整えられているのは、Mozilla プロジェクトがオープンであると同時に、以下のようなマニフェストを掲げていることにある。
である。そして、こうしたメッセージは、Firefox の輪をつなげていくことで、世界中へと拡がっていこうとしている。
Firefox の存在を知らない人達はまだまだたくさんいる。その本当の姿を知ってもらうことから、すべての活動は始まる。
―― そして「あなたにもできること」を探して……